飽きられない女性でいる方法とは
飽きられない女性でいる方法
「美人は3日で飽きる」とか、「恋愛感情の賞味期限は4年」とかいうけれど、たしかに、どんなに燃え上がっても、関係が深まり安定すると同時に、ほとばしる感情は冷めて関係性はどんどん変容してしまう。
特に男性は「飽きる」傾向が強いよう。狩猟民族ゆえに、釣った魚にえさはやれない性質なのか。恋愛初期はあんなに優しかった彼も、いつのまにか、テンションが下がっていたというケースは本当に多い。
「飽き」は恋愛における害虫みたいなもの。ちゃんと駆除しておかないと、愛の実をならすどころか、花を咲かせる前に枯らしてしまう。飽きられない女になることこそが、長く深い恋愛関係を育む鍵になるのだと思う。でも、一体どうすれば、飽きられない女になれるんだろう。
安定感と自由な色気
身近の女性にいませんか? 親しみ易いのに近寄りがたい女性。もしかしたら彼女が、「飽きられない女性」かもしれません
「本命の彼女は、一途にオレのことを思ってくれそうな、明るさや安定感とふところの深さを備えた“港みたいな女”がいい。でも一方では、もし、オレが油断したら、するりとどこかへ居なくなってしまいそうな危うくて自由な色気を持っていて欲しい」。
港は動かないから港なんじゃないの? というツッコミはさておき、多くの男の子から似たような類の話をたくさん聞く。男は安定と惰性を好むくせに、刺激やトキメキが感じられないと、「彼女のことが好きなのかいまいちわからないんだよなぁ」なんて身勝手なことをほざく生き物なのだと思う。
安心はしたいけれど、マンネリは嫌う。そんな男にとって“飽きない女”とは、件のミュージシャンも語っていた通り、油断するとするりとどこかへ行ってしまいそうな女、つまり、言いかえれば、男にとってすべてを把握できない女なのだと思う。
「女」と「オバサン」の分かれ目
人は誰もが外見を装い、内面にも化粧をして生きている。化粧を通じた新しい知見から、人間の本質が見えてくる。茂木健一郎『化粧する脳』集英社新書 |
「魅力的な女性とは内側に秘密を抱えているものである。いや、秘密を上手く隠せる女性が魅力的だといったほうがよいのかもしれない。」
茂木さんいわく、「女」と「オバさん」の分かれ目は、秘密を上手に持てるか否かにあるという。たとえば、言動ひとつとってもそう。オバさんという種族は、自分が思ったことを片っ端から口にしてしまう。暑い部屋に入れば、「暑い暑い。クーラーないのかしら……!」などと声を上げ続けて、男心を萎えさせる。
一方、美しい女性は、思ったことのすべてを口にしない。言うべきことと、言わざるべきことをさり気なくも慎重に選び取っている。だからこそ、たまに発する一言に、男は想像力をかきたてられる。その真意を探ろうとして、一生懸命になってしまうのだという。
言動に限らず。洋服もメイクも、感情だって同じこと。すべてを強調するのではなく、隠すところと、見せるところのバランスやコントラストから、美やエロスは生まれるし、男の興味をそそるのだと。
秘密めいた女に、男はいつだって引きつけられる。
これは、恋愛関係にもそのままアテはまること。
「すべてを分かち受け止めあう」意味を履き違えないこと
恋愛経験が浅いうちは、付き合っているならすべての気持ちを言い合いたい、恋人ならお互いのすべてを知っているべきだと思っている女子は多い。私も20代半ばまでは、そう思いこんでいたけれど、話し合うべきことを話すことと、感情のままに相手に自分を垂れ流すこととは全然別モノだと思う。汚い自分もダレた自分も淋しさやグチも、すべての自分を暴露するなんて、自分が楽になりたいだけの甘えでしかないと思う。恋人はゴミ捨て場じゃないのに、相手を思いやらずに自分のダメなところをどんどん預けるなんてかわいそうだ。
恋愛しているなら相手のためにキレイでいたい、素敵な自分になりたいと思う気持ちがあるはずで、恋人の前でリラックスすることと、ダラけることもまた別問題なのだと思う。
精神的な自立はどうやって手に入れる?
いきなり彼に感情をぶつけるのではなく、ワンクッションリラックス。感情をことばに置き換えて
そこで、まずは、その第一歩として、彼は知らない、自分だけの世界、自分だけの秘密を持ってみるといいと思う。趣味でも、友達でも、仕事でも、何かのコミュニティに入ることでもいい。彼の知らない世界を持つことは、自立した深い恋愛をするためにも、自分を磨くにも有効だ。
それから、もうひとつ、彼に自分の手の内を全部見せないこと。実は、「女はしゃべり過ぎ」だと感じて、飽きている男は多い。
たとえば、電話するたびに、その日1日の自分の行動全部を報告しなくてもいい。日々、きちんと連絡を取り合って彼に聞かれたことには答えるけれど、自分からわざわざ「昨日は○○ちゃんとイタリアンを食べに行って、トマトのパスタが美味しくて」なんて言う必要は全然ない。
すべてを言いたがるのは幼稚な証拠だし、インフォメーションを与え過ぎると想像力がかきたてられないもの。そして、そもそも男は、オチのない女の話が大嫌いなのだから。
あくまでも不安ではなく刺激を与えてあげること。一途に彼を思いながらも、精神的には自立して自分だけの世界を持っている女こそが、件のミュージシャンの言う、“港みたいな安定感があるのに自由で色っぽい女”なのだろう。
彼が秘密を話したくなる女であれ
抱きしめられているようで、抱きしめることができている。そんな女性になるころ、関係性を育むこともできています
飽きられない女になることは、彼の心を深くつかむと同時に本物の長く深い絆を育むために絶対欠かせない術なのだ。
恋愛初期は強力な催眠にかかっているような状態だから、本当に愛されているとはまだ言えない。年月を重ねて安定しても、彼を飽きさせず、夢中にさせてこそ、女の花道だし、恋愛の醍醐味は味わえるのだと思う。そのためにも、自分だけの秘密を愛でられる女になりたい。
【関連記事】